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2006年11月29日 (水)

緊張体の楽器、自然体の楽器

 という区分があるそうだ。緊張体の代表は弦楽器。なにしろ弦の張り方で音程を作っているのだから当然だ。バイオリンからチェロ、コントラバスまで、確かに緊張系という名にふさわしい。自分に身近なところではやはりギターだ。リッチー・ブラックモア風に3フレット分をチョーキングする時など、いつもどこかで「切れないか」「このまえ張り替えたのはいつだっけ」という不安を感じつつ弾いているのも確かである。こちらの攻め具合もさることながら、相手の限界もあるということを踏まえて弾くことが暗黙の了解という感じだよね。
 一方の自然体はと言えば、ほとんどの管楽器がそうらしい。金管楽器、木管楽器とも、自分自身の構造とプレイヤーの息使いによって音を発している。自分の素材としての音楽性が評価されていて、特に演奏に際して緊張状態にあるわけではない。手に持つ多くの打楽器もそのようだ。
 ところが、こういう話でも何となく近寄りがたい存在がある。ピアノだ。自然体と言っていいオルガンや、鍵盤の配列は同じの木琴、鉄琴などと違って、ピアノははっきりと緊張系である。いや、その代表かもしれない。何しろ普通のアップライトですら1トン、コンサートグランドに至っては数トンにもなる張力でピアノ線が張りつめられ、ただただハンマーで叩かれるのを待っているのだ。
 ギタリストは後片付けの時に弦を緩める。たとえ1ミリでもネックが反ってしまったら大変なことを知っている。だからギターは出番に備えて緊張し、役目を終えれば弛緩する。ところが、ピアノはそうではない。つねに何トンもの力を内に秘めながら、弾いてもらうのを待っている。

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