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2010年9月26日 (日)

ピンク・フロイド、ライブ・アット・ポンペイ

 やはり、ちゃんとあった。ピンク・フロイド、ライブ・アット・ポンペイ。1971年10月、イタリア・ポンペイ遺跡での観客聴衆なしの野外ライブ。遠い昔、NHKのヤング・ミュージック・ショウで見たもの、そのままだ。彼らにとっては「おせっかい」の後、「狂気」の前の時期で、当時すでにロックバンドという範疇をはるかに超えていた。
http://video.google.com/videoplay?docid=-2414384259871561532#

 「エコーズ 前半」「ユージン、斧に気をつけろ」「神秘」「吹けよ風、呼べよ嵐」「太陽讃歌」と素晴らしい演奏が続き、最後に「エコーズ 後半」で1時間の長い幻想の旅が終わって現実に引き戻される。
 シンセサイザーもメロトロンもなく、ギターとベース、キーボードとドラムスという4人編成で、ここまで表現力のある音楽が作れるというのに驚かされたものだ。デイブ・ギルモアのギターは巷のロックンロールとは全く別の次元、別の世界である。
 大作「エコーズ」に、歌詞から近づこう。「見知らぬどうしが道ですれ違い/目と目が合う」「私はあなただ/私が見ているのは私だ」「あなたの手を取って/案内してまわれるだろうか」「私にできる最高のことを理解したい」「誰も私に子守唄を歌ってくれない/誰も私の目を閉じさせない」「だから私は窓を開き放ち/空の彼方のあなたに呼びかける」。最後のあなたは、つまり私か。自分の中の自分という、「狂気」のテーマへつながっていく曲だ。
 スタジオの中で飛び跳ねたり走り回る奴はいないが、ライブでも落ち着いて淡々と凄まじいことをやるという意味で、デイブ・ギルモアも極めてエリック・クラプトン的である。

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