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2011年9月11日 (日)

鎮魂と復興の「ラ」

 東日本大震災から半年。仙台市の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」で、震災当日と同じ午後2時46分から1分間、全45か所のステージで一斉に「ラ」の音が響いた。チューニングの音だと思えば何でもないが、実行委員会によれば「ラは寺院の大半の鐘の音と同じ高さの音」で、「一斉に鳴らし、震災に思いを寄せたい」とのことだ。

 素晴らしい。自分が出ていたらどうしただろう。シンセだったらチャーチオルガンにセットして、両手を広げて「ラ」の4オクターブを1分間押さえ続ける。これは鎮魂だ。ギターだったら、6弦5Aと5弦開放A、4弦7Aをまとめて1分間鳴らし続ける。これは諸行無常の感じ。それとも、3弦12Gから2弦10Aへのチョーキングだけで1分間泣きまくる。これは自虐的だ。となると、5弦12Aのハーモニクスを鐘になったつもりで1分間、というのが美しいかもしれない。

 気になることもある。45ものバンドで200人以上がいれば、「Aと言ったって、440とは限らないだろ」とか、「管のラは実音のGだけど、どっち吹くの」とか、いわゆる不協和音は出ないのかな。でもそんなことは、たぶんどうでもいいのだ。きっと何百もの単音が合わさって「ゴーーン」という1分間の長い鐘の音に聞こえたに違いない。この儀式は定着しそうな気がする。

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