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2013年2月17日 (日)

成毛滋のメリー・ジェーン

先月の朝日新聞休日版Beの「うたの旅人」で、『メリー・ジェーン』が取り上げられていた。読んだ人も多いだろう。成毛滋は、個人的には何人かいるギターの神様のうちの一人だ。

「ミュージックライフ」誌などを読み始め中学生には、初めは名前の読み方も分からなかった。とにかくウマいという評判と、ジミー・ペイジを意識した服装などで畏敬の対象だったが、最初に買った解散アルバム「グッバイ・フライドエッグ」の品質が決定的だった。

次に「フライドエッグ・シューティングマシン」に遡り、これは日本のロックの歴史的一場面だと確信する。前に四人囃子の記事でも書いたが、とにかく世界を相手によく研究している。レッド・ツェッペリン、ディープ・パープルはもとより、クリーム、ユーライア・ヒープ、エマーソン・レイク&パーマー、キング・クリムゾン等々、よくここまでという感じで吸収し、自分達のサウンドにしていた。

今回の朝日新聞の記事は、つのだ☆ひろのメリー・ジェーンとして始まる。今でも世間ではそう思われている。しかし、実はそのストロベリー・パス時代の曲作りには、成毛滋が大きくかかわっていたということだ。知らなかった。しかも、ギターではなく、ハモンドオルガンでだ。成毛滋は、キーボードは独学である。トランスポーズもない当時のハモンドで、Cmの曲をよく作れたものだと思う。

忘れられないのは、グレコのレスポールに付いてきた「成毛滋のロックギター講座(上巻)」というカセットテープだ。これで初めて、8ビート・ピッキングとその重要性を覚えた。最初は何を言っているのかも分からなかったが、あれを身に付けているかどうかで、ギターワークは全然違う。たしか、現金書留を送って「下巻」も買った。そう言えば、今どこにあるだろう。

つのだ☆ひろ、高中正義の二人に比べ、芸能人としてあまり派手な存在ではなかったが、それもまた成毛滋らしいところだ。とにかく、人気よりも実力、技術力を優先させていた。2007年に亡くなっていたのを知ったのも、かなり経ってからだ。

「メリー・ジェーン」のポイントは、CmとGmの組み合わせである。やってみればすぐわかる。常識的なG7ではなく、Gmなのが何とも切ない雰囲気サイコーである。成毛滋のギターソロもジミー・ペイジ風の歌い上げで素晴らしいが、この曲にはローターオルガンが似合う。楽器屋さんでシンセをプリセットからオルガンにして、+3トランスポーズしてAm-Emで弾き始めると必ず店員さんがこっちを向くのが面白い。

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