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2013年12月22日 (日)

左手の薬指

何やら意味深な題名だが、指輪の話ではない。運指の話だ。ところが「うんし」と言ってこの字が浮かぶ人はまずいない。「指使い」と言い直すと、これまた何やら怪しげな雰囲気になる。

正確には覚えていないが、2年くらい前に意識して始めた運指で、長いギターソロフレーズが劇的に弾きやすくなった。簡単に言うと、指の腹でベタッと押さえていた音も、指を立てて真上から押さえるようにした、ということだ。

例えば、Eキーのソロフレーズで、5弦14B→4弦12D→4弦14Eという形の繰り返しがあったとする。これまで長い間、これを薬指の頭→人差指の頭→薬指の腹、という繰り返しで弾いていた。

これだと、確かに音はそう出るのだが、4弦14Eのキメが甘い。つまり、ハンマリングオン・プリングオフというアタック音にならない。ここを聴かせ処にしようとしても、出来ない。それまではほとんど無意識にそう弾いていたが、あえて意識して変えてみた。左手の手首を下からぐっと向こうに出し、この例で言えば最後の4弦14Eを薬指の頭で垂直に押さえる。これなら、速いフレーズでも粒の揃った音になる。そうなると、空いている中指を5弦14Bに出せる。これが重要。当然、中指の頭で上から押さえられるから、こっちもアタック音になる。それぞれの指の動きに無駄がなくなる。

つまり、流れるフレーズの中でも指の腹で押さえるような横着をやめれば、それぞれの指で範囲分担・機能分担がすっきりできる。例えば、ツエッペリン初期のギターソロによくある、6弦から1弦まで一気に階段を登って行くようなフレーズだってずっと楽に弾けるのがわかった。これまで低いほうから弦2本ずつ、指の頭と腹で押さえて弾いていたのがまったくお恥ずかしい。

でも何故、これまでそんな弾き方をしてきたのか。思い当たるのは、ふたりのジェームズ。ひとりは、ジェームズ・パトリック・ペイジ。あのレスポールを低く構えた持ち方。あれを真似すると、手首を向うに回す、なんてのはとても出来ない。身長180センチ、指の長いジミーだからできるのだろう。

そしてもうひとりは、ジェームズ・マーシャル・ヘンドリクス。こちらも、身長180センチ。昔なにかで見たジミヘンの写真で、これまた長い薬指をべたっと寝せて弾いているのがあった。かなり印象的だったので、よく覚えている。だがもしかするとあの写真は、歌っている時にギターの音を止めたところだったのではないか。今となっては知るよしもない。

そんなこんなで、これまで経過音を薬指の腹で押さえるようなことを長い間やって来たことがわかった。ずいぶん遠回りをしたものだ。しかし、気が付いて良かった。何よりも、自分で探り当てた方法論なので、それなりに誇らしい。自分で言っていれば世話はないけど。

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